休むのが下手だった私たちは、どう変わったか

新聞記者だったころ、呼び出しがあれば24時間対応するのは当然だったし、休むことには、どこか後ろめたさもありました。8月18日、読売新聞時代の同期である医療記者の岩永直子さんを迎え、初めてのオンラインイベントを開きます。今回のニュースレターでは、最近の記事やお知らせ、そして息子の担任から届いた最後のメッセージの話も。
井上陽子 2026.08.12
読者限定

こんにちは、井上陽子です。日本で家族と夏休みをゆっくり過ごし、デンマークに戻ってきました。

8月からは、このニュースレターを本格的にお届けしていこうと思います。毎月はじめに、その月のお知らせと、最近書いたものや今後の予定、それから「おまけ」として、私の周りで起きた小さなできごとを、短くまとめてお届けしていきます。今回は、その一回目です。


【今月のイベント 8月18日(火)夜8時】

このニュースレターにとって初めてのオンラインイベントを開きます。ゲストは、医療記者の岩永直子さんです。

岩永さんは、読売新聞時代の同期で、今年4月に東京でお会いした際、『第3の時間』についてインタビューしていただきました(こちらが1本目の記事です)。そのとき、岩永さんから「ニュースレターの読者に支えられて、物書きの仕事を続けられている」という話を聞きました。それが、私がこのニュースレターを始めた直接のきっかけです。

さて、イベントのテーマですが、「休むのが下手だった私たちは、どう変わったか」です。

まだポケベル(!)があった時代にキャリアをスタートさせた私は、呼び出しを受ければ24時間いつでも対応できること、休むことなく走り続けられることが、「できる記者」の条件であるような時代を生きてきました。休み下手であることさえ、ひとつの”できる自分自慢”だったかもしれません。

この夏に訪れた日本の書店をのぞくと、「休息」とか「休養」とか「何もしない」とか、休みをテーマにした本が山積みになっていて、時代も変わったなあ、としみじみ感じました。それなのに、いざ自分が何もしない日を過ごすと、どこか落ち着かない。そもそも私たちはなぜ、休むことに罪悪感を覚えてしまいがちなのか。そういったことも含めて、私がデンマークに来てから考えるようになったことを、少しお話ししたいと思います。

一方で、岩永さんに聞きたいのは「休み下手」な人たちのことです。休めなくて苦しい人がいると同時に、本当は働き詰めの生活が好きなのに、休もうというメッセージが増えて、肩身の狭さを感じている人もいるかもしれません。健全な仕事熱心さと、ワーカホリックの分かれ目は何なのか。岩永さんは依存症が専門分野でもあるので、そのあたりもふまえて、医療記者として取材してきた、休養や睡眠についてのエビデンスと、それでも休めない自分をどう見るか、という話を聞けるといいなと思っています。

日時:2026年8月18日(火)日本時間20時00分から21時00分
形式:オンライン(お申し込みの方に視聴リンクをお送りします)
参加費:無料(ニュースレターにご登録ください)

岩永さんや私への質問がある方は、参加お申し込みの際のアンケートにご記入ください。すでにたくさんご質問をいただいておりますが、当日、できるだけ取り上げたいと思います。

お申し込みはこちらから。

【最近の記事】

ダイヤモンド・オンラインで、「休暇」をテーマにした記事が2本掲載されました。今月のイベントのテーマにも重なる内容です。

ひとつは、デンマークの夏休みについてです。3週間続けて休む人も多く、7月の街はもぬけの殻になります。それでも仕事が回るのはなぜなのか。「三遊間のボールを拾わない」という働き方の話をしています。

もうひとつの記事は、「長時間労働は苦しいけれど、仕事をセーブすることには不安を感じる」といった、不安や罪悪感について。なぜそういう心境に陥ってしまうのか、といったことについて、まとめていただきました。

なお、『第3の時間』については、ありがたいことに、これまで多くのメディアで取り上げていただきました。メディア掲載記事や動画などは、以下の記事にまとめています。どれも丁寧に作っていただいたものですので、ご興味のある方はぜひ、ご覧ください。


【お知らせ】

9月10日(木)、丸ビルホール(東京都千代田区)で開かれるイベントに、オンラインで登壇します。

「ジェンダーギャップ会議 Beyond Diversity ~成長へ挑戦し続けるために~」(主催:日本経済新聞社、日経BP)

ご一緒するのは、ドイツの労働研究がご専門の田中洋子・筑波大学名誉教授です。テーマは「ダイバーシティ先進国に学ぶ なぜ日本の生産性、女性活躍は遅れてしまうのか?」。

デンマークもドイツも、日本より労働時間は短く、生産性は高い。そして、女性が働き続けやすい環境があります。この3つは、実は別々の話ではないのだと思っています。今回は、そのあたりをお話します。

お申し込みはこちらです。

【おまけ】

デンマークの学校は6月が学年の終わりで、8月が新学期です。新学期が今週から始まり、先週末は慌てて準備をしていたのですが、学校からの連絡(すべてアプリで届きます)を見返していて、6歳の息子のクラス担任から、保護者宛てに最後のメッセージが届いていたことに気づきました。

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