日本人一家が、デンマークに移住してみたら 〜 4年間のリアルと、日本に帰って見えたこと
【今月のイベント 9月24日(木)20時〜21時】
「デンマークに移住したいけれど、何から動けばいいのかよくわからず、闇雲な行動になってしまっています」
今月のイベントの申し込みフォームに、こんな質問が届きました。
私の場合、デンマークに来ることになったきっかけは、結婚した相手がたまたまデンマーク人だったから、でした。デンマークという国が好きで移住してみたい、と考える人には、あまり参考にならないケースです。
その点、今月のゲストの芦田遥子さん一家は違います。第二子の妊娠をきっかけに、ワーク・ライフ・バランスを改善しようという明確な意志をもって、デンマークに来られたケースです。
芦田さんの夫は移住前、東京のデザイン会社で、連日終電までの勤務を続けていました。デンマークに移住してからの劇的な時間の使い方の変化については、こちらのBusiness Insiderの連載記事でも取り上げさせていただきました。デンマーク流の働き方の解説としても、とても面白い記事になったと思います。
芦田さん一家の場合、2020年の移住当時、長女が4歳、次女が1歳、そして、4年間を過ごしてデンマークを離れることにした時、お子さんは8歳と5歳でした。デンマークに来られる日本人のご家族の場合、子どもの教育への影響を考えて、小学校の高学年に入る前に帰国されるケースはよく聞きます。そうした判断や、今回、「デンマークが恋しい」というお子さんたちを連れてコペンハーゲンを再び訪れることにした経緯についてもお聞きしたいと思います。
ちなみに、芦田さんはデンマーク滞在中、ウェブデザイナーとしてデンマーク企業に勤務された経験もあります。そこで感じた、日本との働き方の違いなども伺ってみたいと思います。
なお、一般論として、デンマークで暮らしてみる入り口としては、ワーキングホリデーや、フォルケホイスコーレへの留学(英語で授業を提供しているところも多いです)という選択肢は、比較的ハードルが低いかと思います。デンマークの大学や大学院に留学する、という方法もあります。
ただ、いずれの場合も、さらに長期の滞在を考えるとなると、どうしてもぶつかるのが「職探し」の壁です。これが、職種によっては非常に難しく、また、いったん採用されても企業の都合で解雇されると、次の就職先を一定期間内に見つけられない限り出国せざるを得なくなる、という厳しい面もあります。
それも含めて、デンマークは厳しい移民政策で知られますが、その一方で、自国で人材不足になっている職種については外国人人材もウェルカム、という姿勢も取っているんですよね。そのあたりも、イベントで触れられればと思っています。
なお、これまで、デンマークへの移住や職探しをめぐる記事を、いくつか書いてきました。こちらのBusiness Insiderの連載記事では、私自身の移住当初のシビアな状況と、デザイナーという超人気職種の就職を試みた女性を取り上げています。また、就職や結婚を機にデンマークに移住したいと考える場合の"実践編"として、私の経験をもとに具体的な情報を書いたnote記事はこちら。それから、こちらのクーリエ・ジャポンの記事は、デンマークに住む外国人に職探しのノウハウを教えるコースに通ってみた時の記事です。
なお、Business Insiderとクーリエ・ジャポンでの連載記事は、いずれも有料会員向けに配信されていますが、私が過去記事のアーカイブとして使っているnoteメンバーシップ「北欧note」では、いずれもすべての回を再掲しています。ご興味のある方は、こちらからご覧ください。
今回のイベントは、サポートメンバーの方は無料でご参加いただけます。サポート額は月1,000円を基本とし、それ以上でもご自身で自由に設定していただけます。また、当日の参加が難しい方にはアーカイブをご用意します。無料登録の読者の方も、参加費1,500円でご参加いただけます。
今回のイベントは、ご参加のみなさんが安心して、率直に話ができる時間にしたいと思っています。質問時間もたっぷり設けて、大きなイベントではなかなか聞けないようなことも、気軽に聞いていただければと思います。
芦田さんや私へのご質問は、参加申し込みの際、または、当日にチャットでも聞いていただけます。お申し込みは、こちらのリンクからお願いします。
【最近の記事】
こちらは、隔月で連載している、Worksでの連載記事。今回のテーマは、郵便ポストが撤去されたデンマークからみる「デジタル化」についてです。
昨年、デンマークの街角から、約1500基の郵便ポストが撤去されました。背景にあるのは、デジタル化による郵便の激減です。実際、行政からの連絡も学校からのお知らせもほぼデジタルなので、自宅の郵便ポストってほとんど開けないんですよね。
今年に入ってからは混乱もありましたが、それも今は落ち着きつつあります。ただこれは、デジタルの受け皿を先に整えてきたからこそ、多くの人が時代の流れとして受け止めた部分があるように感じています。
【最近のイベント】
「ジェンダーギャップ会議 Beyond Diversity ~成長へ挑戦し続けるために~」(主催:日本経済新聞社、日経BP)というイベントにオンラインで登壇しました。
テーマは「ダイバーシティ先進国に学ぶ なぜ日本の生産性、女性活躍は遅れてしまうのか?」ということで、ドイツの労働研究がご専門の田中洋子・筑波大学名誉教授とご一緒させていただきました。とても充実した内容になったように思います。
こちらは、講演の中で使ったスライドの一枚です。




