デンマークの若手は、短時間労働でどうやって力をつけるの?

午後4時台がラッシュアワーというデンマークで、若い人たちはどうやって仕事の実力をつけているのでしょうか。今月は、32歳でデンマークのIT企業「Queue-it」の日本支社長に就任することになったペターセン花野さんに、じっくりとお話を伺います。あわせて、近日中の記事掲載のお知らせも。「おまけ」はデンマークの若手記者に反省させられたエピソードです。
井上陽子 2026.10.13
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【今月のイベント 10月20日(火)20時〜21時】

新聞記者として、長時間労働が当たり前の世界に長く身を置いた私にとって、「短時間労働なのに豊か」というデンマーク社会は、とても興味深い取材対象です。中でもずっと不思議に思っていたのが、こんな短時間労働で、若手はどうやって力をつけていくの?ということでした。

日本でも「働き方改革」という言葉がすっかり浸透し、会社から「早く帰って」と言われるようになった方も多いかもしれません。その一方で、若手が悩みを抱えているという話もよく耳にします。量をこなして実力をつけたい時期なのに、働かせてもらえない、と。

では、日本よりさらに労働時間の短いデンマークで、若い人たちはどうやって実力を身につけているのでしょうか。今月は、まさにその道を歩んできたご本人にお話を伺います。若手の方はもちろん、若手を育てる立場の方、お子さんの留学や進路を考えている方にも、ヒントの多い回になると思います。

ゲストとして参加いただくのは、IT企業「Queue-it」の日本支社長として近く日本に赴任されるペターセン花野さんです。

日本人の母とデンマーク人の父を持つ花野さんは、日本で日本語の環境で育ちました。新潟の進学校・長岡高校に通い、バレー部の練習に明け暮れるという、典型的な日本の高校生だったそうです。

転機は、デンマークへの留学でした。驚いたのは、授業や試験の違いです。授業で発言しないと成績がつかず、試験は筆記だけでなく口頭やプレゼンテーションもあります。筆記試験では教科書や電卓の持ち込みが認められ、記憶だけでなく、それをうまく使って問題を解く力が求められます。クラスメートのほぼ全員がアルバイトをしていたことにも驚いたそうですが、こうしたエピソードの端々に、「自律人材」を育てるヒントが垣間見えます。

花野さんは大学卒業後、日本企業にも勤めたそうですが、「もっと実力をつけたい」と転職した先がQueue-itでした。人が少ないデンマーク企業には、年齢や入社年次にかかわらず、全員を戦力として生かそうとするところがあります。花野さんも、27歳でアカウントエグゼクティブになると、日本の大手企業の幹部クラス4〜5人を相手に、一人で商談に臨むようになっていったそうです。

当日は、こんなことを伺います。

  • 日本の高校では得意だった英語と、苦手だった数学。それがデンマークで逆転した理由

  • 27歳で責任ある仕事を任された怖さと、上司のサポート

  • 「長時間働いて、量をこなすことこそが実力をつける道」と考える人に、伝えたいこと

なお、花野さんは、拙著『第3の時間』にご登場いただいた一人でもあります。デンマークで取材をしていると、面白くて独り占めするのがもったいない!と感じることがよくありますが、今回のイベントも「ちょっとちょっとみんな聞いてみて、絶対面白いから!」という私の興奮を、おすそ分けしたい気持ちで開きます。

1時間のうち半分を質疑応答にあてますので、留学や転職、子育てのことなど、大きなイベントではなかなか聞けないことも、ぜひ聞いてみてください。花野さんや私へのご質問は、お申し込みの際のアンケートにご記入いただけます。

【ご参加方法】

イベントは1回1,500円でご参加いただけます。サポートメンバーの方は無料です。サポートメンバーになると、毎月のイベントに無料で参加できるほか、過去分を含むメンバー限定記事もすべてお読みいただけます。サポート額は月1,000円が基本で、それ以上の金額もご自身で自由に設定していただけます。まずは一度イベントに参加してみたい、記事を読んでみたいという方には、月800円の枠も用意しています。変更や解約はいつでも可能です。

お申し込みは、こちらからお願いします。

【お知らせ】

10月20日発売の雑誌『リンネル』12月号(宝島社)で、「デンマーク人に学ぶ 自分を取り戻す『第3の時間』」という記事が、見開き2ページで掲載されます。読者のみなさんが時間の使い方を変えるためのヒントを、ということで、お話させていただきました。書店などで見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。

また、9月に登壇した、日本経済新聞社などが主催する「ジェンダーギャップ会議」の内容が、日経新聞の紙面でまとめて紹介されることになりました。掲載日は調整中ですが、10月26日〜30日のいずれかを予定しています。私の部分はごく一部ですが、ご一緒した筑波大学名誉教授・田中洋子先生が語る、残業時間を銀行口座のようにためておけるドイツの「労働時間口座」の仕組みや、自治体や企業の取り組みも含めて面白い内容です。日経新聞を購読されている方は、ぜひチェックしてみてください。

【おまけ】

今年3月、デンマークの代表的な新聞のひとつ「Berlingske」で、著書『第3の時間』と私のことを取り上げていただきました。一面にも写真付きで紹介があり、文化面では1ページをまるごと使った大きな扱いでした。

実は、この記事が掲載されるまでには、ちょっとした裏話があります。

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